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[花鳥レポート 2016年 新春号] ますます、集積発展する東京中心エリア。
今年も、都心部住居系、マンション戸建は、高値続く


あけまして、おめでとうございます。

〔大変化しつつある、都心ターミナル周辺〕
当社の事務所がある、豊島区も、今大きく変わろうとしています。昨年豊島区役所が、移転し、旧庁舎と、その隣の豊島公会堂を含めた一体開発を進めようとしています。2棟のビルを、その場所に建築する予定です。
1棟は、30階建物の中に、10スクリーンの映画館と、オフィースが入り、その隣の7階建の建物には、1300人収容のホールや、ライブ劇場、イベントスペースなどが入り、豊島区は、芸術文化都市を目指して、2020年3月完成予定で計画を進めております。

東池袋の造幣局移転後の跡地も「防災公園計画」が区の主導で進めております。西武池袋線南口の旧西武鉄道本社ビルも、解体が完了して、2019年3月の完成に向け20階のオフィースビルの建築を進めております。

この様な開発は、池袋が特別でなく、新宿・渋谷・品川・東京すべてが競争で、東京オリンピックまでを目標にして、中心部を大改造しております。ターミナル駅周辺は、人でごったがえし「東京って、すごいネ!!」と言う感じがますます強まっております。
池袋駅周辺でも、外国人観光客の姿がたいへん多くなった様に感じます。

〔高値圏続く、東京区部不動産市況〕
旭化成建材に端を発した、マンションの杭問題は、都心のマンションの売行に「ジワリ」影響が出つつあります。

  2012年度    首都圏新築マンション月間契約率 76.7%
  2013年度    首都圏新築マンション月間契約率 79.8%
  2014年度    首都圏新築マンション月間契約率 74.6%
  2015年度10月 首都圏新築マンション月間契約率 66.0%
  2015年度11月 首都圏新築マンション月間契約率 68.8%

以上の様に「杭」の問題が発生後徐々に契約率が下がって来ております。しかし土地の仕入れも高値で買っておりますし、建築費も今の所、高値横ばい状況のため、売値は、下げたくても下げられない状況です。特に都心部の駅近、高層の200戸以上の大型マンションは、土地の希少性により、高値でも売れております。
しかし、マンション業者もすべて、条件の良い土地仕入れができるわけでもなく、駅より10分前後の新築物件は、苦戦しているのが実状です。

私の商売の実感として、3年前販売の新築マンション3LDKファミリータイプは、5000万円ぐらいでしたが、今や同じエリアで、同じ3LDKの販売値が、6500万円ぐらいになっている感じです。

新築につられて、中古マンションも値上がりしておりますが、不動産業者が買い取って、スケルトンリフォームをして、再販売しても築年とニーズに合った物件・価格になっていなければ、なかなか売れるものではありません。購入するお客様も、多くの物件を比較して、選びに選んでおります。やはりお客様の目線は厳しいのがあたり前です。

戸建て住宅においても、マンション同様価格高騰がおこっており、たとえば、練馬区で30坪の土地付新築戸建住宅が、以前だと5500万円〜6500万円ぐらいだったのが、今同じ様な物件が6500万円〜8000万円ぐらいになっております。狭小地の50u〜65uの土地の上に3階建ての新築住宅も、以前は、4500万円〜5000万円が、今や5000万円〜6000万円の感じです。

したがって、資産に余裕のある親でもない限り、子供達に大きな援助もできず、若い二人が一生懸命働いても、購入できる限度を超えている様に感じます。

したがって、マンションも、戸建も、土地や建築費が高いため不動産会社は、高値にせざるを得ません。現状は、活発な取り引きとは、言えない厳しい状況が続いているのが今の不動産業界です。

〔特に物件の選別眼必要な収益物件市場〕
多くの1Rマンション所有のお客様より、最近不動産会社よりの営業の電話が多くて困るとの話を聞きます。「御所有のマンションを買いたい客がいます・・・。」とか、ある事、ない事色々電話がある旨の話です。私の考えは、「投資」には、人それぞれ考え方があると思います。しかしハッキリ申して銀行預金に比せば良いと思いますが、今は「儲かる」と言える時期ではないと考えます。不動産の取引は、大きなお金が動く事です。十分相談いただきたく考えます。トラブル後の後処理の相談を受けても、その解決のためには、多くの時間と労力が必要となりますので、・・・十分心して下さい。

〔一棟売収益物件に関して〕
今、都内は、土地が高いため、旗ざお地形の土地の上にアパートなど建築して販売する、不動産会社が多くなっております。
又、高利回りと言う事で「シェアハウス」の一棟物件の販売に力を入れる会社もございます。

ハッキリ申し上げます。この様な資産性のない物件は、原則購入してはいけません。
「物件の土地やエリアの価値、又入居者のニーズに合った設備」これらの見きわめが必要です。「30年当社が借上いたします」など甘い言葉にのせられない様にして下さい。
当社も、今年末に完成めざしてこれから自社プロジェクトを進めます。

不動産は、世界の経済の動きに影響を受けます。
不動産は、大きなお金が伴う経済活動です。
何かあれば、ご相談下さい。

本年も皆様にとって良い年になります様願っております。

平成28年 1月元旦 
(有)花鳥<不動産>  代表取締役  齊藤 忠男
 

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