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コロナでも都心不動産はほとんど下がらず
会社の働き方の変化で、住む場所も変化の芽あり

昨夜(7月23日)は東京オリンピックの開会式をTVで見た。前回の1964年(昭和39年)東京でのオリンピックの時は中学生で、白黒TVで応援したのを覚えています。昭和39年10月10日の青空のもと、日本選手が堂々として入場行進した姿や、青空に自衛隊のジェット機により、みごとに五輪のマークが描かれた事、日本の選手が大活躍した事。
特に日本の女子バレーは、本当にきびしい練習により「回転レシーブ」を身につけ、相手のボールをひろってひろってひろいまくり、全員が苦しさに耐え優勝した時は、本当に感動しました。

日本は第二次世界大戦に敗れ、1945年(昭和20年)東京は焼土と化し、ゼロからのスタートでした。戦後19年、その様な中から日本は不死鳥の様に立ち上がり、次々とビルも建ち、高速道路も建設され、新幹線も開業して、日本は焼土から立ち上がり復興して国中若い力であふれ、”今日よりも明日はもっと良くなる“と皆信じていましたし、その様に変わっていきました。

前回のオリンピックは、中学生だった私は、時が流れ69歳になってしまっております。昨夜の開会式を見て、今の日本の状況を象徴しているような式だった様に思います。
式は夜の8時より11時50分までかかってしまいました。
オープニングの演出も「多様性と共生、そしてコロナで苦しいアスリートの心の表現」からスタートしました。

色々企画がつめこまれ、見ている私達が「スーット」流れに入りこめないまま次々と展開され、橋本会長やバッハ会長の長すぎるスピーチなど、やっと日付が変わる10分前に終わった。

1つ1つは十分企画された立派なものだが、何せ「コロナ拡大中の日本」として、シンプルでスッキリした企画に出来なかった事が私は残念に思えた。
まして明日より競技する選手の事を考えても、あんな遅い時間までの総合演出は、今のスッキリしない日本の状況と似ていると思います。

たぶん関係者の人々は、全力でやり満足されたかと考えるが、全体を見て進めて行く「構想力」の不足、国の政治で言えばはっきりとした一本の基本線を引き、それにもとづき進めていく日本国の力不足を感じます。
コロナ対応でも全て同じと考えます。私の考える基本の線は「ワクチンと治療薬の開発」につきると考えます。まずはここに予算と人材を注力し、製薬業界への集中的資金を含めての支援をすべきです。
あわせて国民の保険制度で成り立っている医師会や、各種病院の協力や、医療体制の構築だと考えます。
「全国民に10万円を配る」など愚策。その後の「ゴー・ツー・イーツ」「ゴー・ツー・トラベル」のその場しのぎの対策。その後「ワクチンの打ち手不足」。今度はやっと職域や学校での接種拡大に移行すべき時「ワクチンがたりない」との状況。
皆役人を含め、保健所や関係者は一生懸命やっているが、いま1つ歯車がかみ合ってこない。
今や国民は、政府が「今が一番重要な時…」や「緊急事態宣言」など言われても、当社の池袋をはじめ各地の人流は増加の一途です。

この結果、東京のコロナ第五波の感染者は7月21日には1,832人となり、このままでは8月上旬のオリンピック開催中には、専門家の試算によると2,600人になると言われています。
今や一日の国内感染者は5千人を超えて来た。いままでの感染者合計は国内で85万人、死者1万5千人。日本人の150人に1人が感染した計算です。
前回の57年前のオリンピックと違い、今や日本は65歳以上が人口の30%近くになりつつあります。

日本の国民が「ぶつぶつ言いながらも、国の方針にはしたがう」その理由は、それは何故?と私なりに考えますに、日本は、良い国だと考えているからと思います。

@病気(コロナは別)になったら、国民である以上医療機関にどなたでもかかれるシステム。
A安全で物価も安い。500円でランチを買ってこれる国など世界の先進国にはない。
B給料は30年伸びず、株式市場も昭和のバブルの高値をぬけない国。しかし海外の人にとっては物価が安く、安全安心な国、日本。思いやりも、人情もある日本。
C四季があり自然の美しい日本。

世界レベルでコロナの問題を考えれば現在
米 国  1日感染者 約5万人
英 国  1日感染者 約4万人
フランス 1日感染者 約2万人

日本の国民性として、物事を悲観的に考える。これは悪い事だけではない。日本のこだわりやこまやかな発想力が、より良い製品を創る力につながっている。まだまだ捨てたものではない。

今たりないのは、しっかりした日本のあるべく方向を示す「構想力」に基づくリーダーシップと考える。
住宅の価格高騰も解決しなければならない重要課題だ。
今回は内容がレポートにふさわしくない内容になってしまいましたが、次回のレポートでは、本業の不動産の問題について書きます。
皆様の御健勝、心より願います。

2021年 7月24日
(有)花鳥<不動産>  代表取締役  齊藤 忠男
 

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